文章の書き方 基礎:7日で身につく正しい文章の書き方(第2日)

「7日で身につく正しい文章の書き方」で文章の基礎から学習しています。 この本を読んでいると、いかに自分が適当に文章を書いているかがよく分かります。

明らかにおかしい文章は分かりやすいです。しかし、話し言葉と書き言葉のように微妙な部分になると、気付いていないことが多いです。

あまり気にしすぎると手が止まりそうな気がするので、後からきちんと見直すのが良いだろうと思います。

目次

第2日 文章を書くときの心得 初級編

「7日で身につく正しい文章の書き方」の第1日は準備編でした。第2日は文章の基本的なルールを学びましたが、きちんと守るのは難しいです。

私が書いている文章も、ルールを守れていません。中には厳しいなと感じるものや、これもダメなのかと思うルールもありました。ルールどおりの完璧な文章を書くのは大変です。

学びのポイント

  • 主語と述語
  • 意味が重なる表現
  • 話し言葉の使用
  • 二重否定

主語と述語

第2日の1、主語と述語の関係を意識しよう!

最初にNGとOKの例を見てみますが、やりがちなミスだと思います。おそらく、私も頻繁にやっています。

【NGの例】
私は、サッカーの試合を見に行ったが、退屈な試合だった。

7日で身につく正しい文章の書き方 高橋廣敏 著 P34

主語:私は
述語:見に行った

これでは、「私が退屈な試合だった」になってしまいます。「~だったが」後は、主語が変わることが多く、要注意のポイントだと思います。

【OKの例】
私は、サッカーの試合を見に行ったが、退屈な試合だと思った。

私は、サッカーの試合を見に行ったが、その試合は退屈だった。

「思った」という述語を補うべきです。あるいは「退屈だった」という述語に対して、「その試合は」という主語を補う方法もあります。

7日で身につく正しい文章の書き方 高橋廣敏 著 P34

今日はハンバーグを作ったが、あまりおいしくなかった。

私はこのような文章を書くことに絶対的な自信があります。「おいしくなかった」の主語はハンバーグなのでアウトです。

しかし、ほとんどの人はで頭の中で自動的に主語を追加するので、ハンバーグがおいしかったのだと分かります。

私は読み手に違和感なくスラスラと読んでほしいので、読み手に頭の中で主語や述語の追加をさせるのは良くないと思います。

私は小説を書くことを目指しているので、語法をしっかり学んでいます。しかし、個人ブログやSNSでは、ここまで厳密でなくてもいいかもしれません。

学びの気づき

主語と述語が対応できているか考えながら書こう

意味が重なる表現

第2日の10、意味が重なる表現を避けよう!

意味が重なる表現を重言といいます。「頭痛が痛い」と書く人はいないと思いますが、「犯罪を犯す」と書く人はいるかもしれません。言葉によってやりがちなのが重言だと思います。

意味が重なる重複表現、いわゆる重言を用いると、文章がしつこくなるばかりか、書き手の知識不足が明らかになり、読み手に幼稚な文という印象を与えてしまいます。

7日で身につく正しい文章の書き方 高橋廣敏 著 P52

しつこく、知識不足、幼稚と、とても手厳しいです。著者は重言が大嫌いなのでしょう。

【NGの例】
友人は、私に会うたびに健康のことをいつも心配する。

7日で身につく正しい文章の書き方 高橋廣敏 著 P52

「たび」と「いつも」が重言です。確かにしつこい印象を受けますが、私は読んでられるかと思うほどの違和感はありません。私は悪文に慣れてしまっているのでしょう。

【OKの例】
友人は、私に会うたびに健康のことを心配する。

友人は、私に会うと健康のことをいつも心配する。

7日で身につく正しい文章の書き方 高橋廣敏 著 P52

【OKの例】の方がすっきりした印象を与えます。読み手の頭にスムーズに入って欲しいと思うなら、重言を用いることは避けた方がよいです。

学びの気づき

言葉の意味と前後の表現に注意する

話し言葉の使用

第2日の12、話し言葉の使用を避けよう!

ビジネス文書で話し言葉は避けるべきですが、小説では場合によると思います。ライトノベルには、話し言葉が使われている作品もあります。

ライトノベルは小説ではないと言う人もいます。しかし、現在ではライトノベル寄りなど、いろいろな作品が混在しています。ネットを含めた大きな世界で考えると、明確な線引きが難しいと思います。

私は、きちんとした知識がある前提で、作品のカラーとして使えるかが大事だと思っています。

硬くない書き言葉もある

書き言葉を使うと硬い印象になるのではと心配する人もいます。個人ブログで読者に寄り添いたいと思うと、硬い印象は避けたいと考えるのは自然です。

しかし、書き言葉を使っても硬い印象にならない言葉もあるので、言葉によって選択するとよいと思います。

(例)話し言葉→書き言葉
いろんな→いろいろな
すごく→とても
~とか→~など

ら抜き言葉も使用しない

第2日の15、二重否定はできるだけ使わないようにしよう!

今は「ら抜き言葉」なのかを判断できない人も多いのではないかと思います。会話では「ら抜き」を日常的に使うので、文章で見ても違和感がないのかもしれません。

しかし、現時点では誤用とされているので、文章を書くときは注意したほうがよいでしょう。「ら抜きの見分け方」が参考になるので共有します。

・「~ない」をつけるとア段の音で終わる場合→「ら抜き」OK
(例)読む→読まない(ま = ア段)→読める

・「~ない」をつけるとイ段かエ段オ段の音で終わる場合→「ら抜き」NG
(例)見る→見ない(み = イ段)→見られる
(例)案じる→案じない(み = イ段)→案じられる
(例)食べる→食べない(べ = エ段)→食べられる
(例)来る→来ない(こ = オ段)→来られる

7日で身につく正しい文章の書き方 高橋廣敏 著 P56

学びの気づき

怪しい言葉は必ず調べよう

二重否定

第2日の15、二重否定はできるだけ使わないようにしよう!

私は言い切るのが苦手なので、二重否定をよく使います。例えば、「できないわけではないんだけど…」をよく使います。やりたくないけどはっきり言えないときに、諦めてくれないかなと考えながら言ってます。

二重否定を使ってはいけないとは書いておらず、できるだけ肯定表現に変えようと書いてます。確かに二重否定は回りくどくて分かりにくいです。

小説で頻繁に使うと読み手が考えなければいけないので、会話シーンで「できないわけではないんだけど…」と使うぐらいにした方がよいのかもしれません。

学びの気づき

二重否定で伝えるべきかをよく考える

学びの気づき【まとめ】

  • 主語と述語の対応を考えながら書く
  • 重言を避けるため言葉の意味と前後の表現に注意する
  • 話し言葉やら抜きが怪しい場合は調べる
  • 二重否定で伝えるべきかをよく考える

「7日で身につく正しい文章の書き方」を読んでいると、日本語の文章を正しく書くのは難しいと感じます。文章に学習を始めてから、自分の書いた文章を見直して考えるようになりました。

今回の記事に以下の文章がありますが、学習する前なら書き直さなかったです。

私は読み手に違和感なくスラスラと読んでほしいので、読み手に頭の中で主語や述語の追加をさせるのは良くないと思います。

【書き直す前の文章】

読み手にスラスラと違和感なく読んでほしいので、頭の中で主語や述語の追加をさせるのはよくないと思います。

「私は」が必要なのか疑問ですが、「私が」読み手にスラスラと「読んでほしい」ことを強調したかったです。

「スラスラ」と「読む」なのに、「違和感」の前に「スラスラ」が来ていました。「私は」を追加したので、後半に「読み手に」を追加しました。

この文章が正しいのか、良い文章なのかは分かりません。しかし、文章を書くときに考えるようになったので、一応の学習成果はあったと考えておきます。

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